2026年度の賃上げ補助金:設備投資型と直接支援型の使い分け
中小企業の賃上げ補助金は構造が異なる2系統に分かれます。設備投資型は省力化・自動化設備への投資を前提に、生産性向上を通じた賃上げを後押しする補助金群です。ものづくり補助金(上限2,500万円・補助率1/2〜2/3)、大規模成長投資補助金(上限50億円・補助率1/2)、中小企業成長加速化補助金(上限5億円・補助率1/2)が代表例です。いずれも「賃上げ要件」が採択条件に含まれており、未達成の場合は返還リスクがあります。
直接支援型の代表が業務改善助成金(厚生労働省)です。事業場内最低賃金を30〜90円以上引き上げた中小・小規模事業者に対し、関連する設備投資費用の一部を助成します。令和7年度は拡充され、10人以上の賃上げ対象者がいれば上限400万円・助成率最大4/5(事業場内最低賃金1,000円未満の場合)が適用されます。投資規模が小さく、最低賃金対応が目的なら業務改善助成金が最初の選択肢です。