宮城県の事業者が狙うべき展示会出展補助金とは

佐藤

佐藤

編集長

宮城県で事業をしていますが、展示会に出展して販路を広げたいんです。何か使える補助金はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

ありますよ。ただし、いわゆる「宮城県独自」の展示会補助金ではなく、全国を対象とした経済産業省系の大型補助金が今のところ頼りになります。特に「皮革産業」と「伝統的工芸品」の分野では、上限数千万円の手厚い制度が動いています。
佐藤

佐藤

編集長

県独自の制度はないんですか?
室谷

室谷

代表取締役

宮城県や仙台商工会議所などが実施する補助金も年度によって募集がありますが、本日ご案内できるのは現在公募中または公募予定の確かな国の制度だけです。ただ、国の制度は金額が大きく、使い方次第で展示会出展費用の大半をカバーできる可能性があります。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど。では、具体的にどんな補助金があるのか教えてください。

皮革関連事業者向け:最大3,500万円の大型支援

室谷

室谷

代表取締役

まずご紹介したいのが、経済産業省の令和7年度皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ)です。これは皮革製品の展示会出展や販路開拓を強力に後押ししてくれる制度です。
佐藤

佐藤

編集長

上限はいくらですか?
室谷

室谷

代表取締役

補助上限は3,500万円、補助率は原則2/3と太っ腹です。この2次公募の締切は2025年8月21日です。さらに、令和8年度向けの皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ)も控えており、こちらは補助率が2/3以内または定額(10/10)で、業界団体は3,300万円、グループは事業類型に応じて最大1,800万円です。締切は2026年2月13日です。
佐藤

佐藤

編集長

対象者は「団体・グループ」とありますね。個人事業主では厳しいのでしょうか。
室谷

室谷

代表取締役

個人事業主でも、4社以上で構成するグループに加われば申請可能です。法人格は問われません。ただし、単独では申請できないため、仲間づくりがカギになります。補助対象となる事業は大きく3分野で、国内外の展示会出展や国際調査、人材育成、環境対応など幅広い活動を支援します。
佐藤

佐藤

編集長

宮城県内にも皮革関連の事業者はいるはずです。そうした事業者にぴったりですね。
室谷

室谷

代表取締役

ええ、仙台には皮革製品の小売や製造事業者も点在していますし、東北全体でも皮革産業の振興は重要なテーマです。制度を活用すれば、東京や海外の展示会に出展する際のブース料、輸送費、通訳費などを補助対象にできます。

Point

皮革産業向け補助金のポイント

  • 対象:皮革関連の業界団体、または4社以上の事業者グループ
  • 補助対象:展示会出展、海外調査、デザイン開発、人材育成など
  • 現在募集中または近日募集の制度が複数あり、計画的に申請を

伝統的工芸品事業者向け:最大2,000万円の支援

佐藤

佐藤

編集長

皮革以外に、伝統的工芸品の事業者でも展示会出展に補助金が使えると聞きました。
室谷

室谷

代表取締役

はい、経済産業省の令和8年度伝統的工芸品産業支援補助金(災害復興事業を除く)があります。補助上限は2,000万円で、国内外の展示会出展が明確に対象事業として挙げられています。締切は2026年1月29日です。
佐藤

佐藤

編集長

どのような事業者が使えるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)に基づき、経済産業大臣が指定した伝統的工芸品の組合、団体、事業者が申請できます。宮城県では「仙台箪笥」「こけし」「鳴子漆器」などが指定されており、これらの事業者や関連団体が対象です。補助率は公募要領で確認が必要ですが、出展料・装飾費・旅費・通訳費・広報費などを幅広く補助対象としています。
佐藤

佐藤

編集長

つまり、地元の伝統産業を全国に売り込むチャンスですね。
室谷

室谷

代表取締役

その通りです。また、過去には令和7年度伝統的工芸品産業支援補助金もあり、ほぼ毎年度継続して実施されています。今後の募集要項にも注目してください。

展示会出展の補助金Q&A

佐藤

佐藤

編集長

個人事業主でも展示会の補助金を使えますか?
室谷

室谷

代表取締役

制度によります。皮革産業の補助金はグループ申請が前提ですが、伝統的工芸品であれば個人事業主でも団体に所属していれば申請できます。また、過去には共同・協業販路開拓支援補助金のような、10社以上の中小企業が地域振興機関と連携して申請する大型補助金もありました。こうした制度は現在公募中ではありませんが、新たな公募が始まる可能性もありますので、中小企業庁や経済産業省の情報を定期的にチェックしてください。
佐藤

佐藤

編集長

東北以外で開催される全国の展示会も対象になりますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろんです。紹介した補助金はいずれも国内・海外を問わず展示会が対象です。東京、大阪、さらには海外の展示会でも問題ありません。むしろ海外展示会は補助対象として重視されています。
佐藤

佐藤

編集長

展示会の出展費用のうち、どこまでが補助対象になりますか?
室谷

室谷

代表取締役

補助金ごとに細かく定められていますが、一般的には出展小間料、装飾費、旅費交通費、輸送費、通訳費、広告宣伝費などが対象です。ただし、補助率や対象経費の範囲は公募要領で必ず確認してください。
佐藤

佐藤

編集長

特定の業種でなければ使えないのですか?
室谷

室谷

代表取締役

現時点で確実に展示会出展に使える主な制度は、皮革と伝統的工芸品に特化したものです。ただ、これら以外の業種でも、過去に実施された「展示会等のイベント産業高度化推進事業費補助金」のような制度が再登場する可能性はあります。また、商工会議所や県の産業振興課が独自の補助を用意している場合もあるので、地元の支援機関に問い合わせることも大切です。
1自社の業種・事業内容がどの制度に合致するか確認する
2グループ申請が必要な場合は、同業者や組合と連携を始める
3出展を検討する展示会をリストアップし、概算費用を算出する
4各補助金の公募要領を入手し、必要書類や申請期限を把握する
佐藤

佐藤

編集長

申請のタイミングや注意点はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

補助金は展示会開催のかなり前から申請が必要な場合がほとんどです。たとえば皮革の2次公募は8月締切で、実施期間は令和7年度内ですから、秋以降の展示会を狙うなら急ぐ必要があります。また、伝統的工芸品の令和8年度分は2026年1月締切ですから、来年度の展示会に向けては余裕をもって準備できます。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど、計画的に動くことが重要なんですね。
室谷

室谷

代表取締役

ええ、補助金は申請すれば必ずもらえるわけではなく、審査があります。事業計画の説得力や、展示会出展の具体的な目標設定、販路開拓の見込みなどを明確に示すことが大切です。宮城県内の事業者の皆さんが国の大型補助金を上手に活用して、全国や世界に販路を広げるきっかけにしていただければと思います。